異例中の異例。告示前々日と告示前日の臨時議会。国が閣議決定した生活困窮者世帯と子育て家庭への臨時給付金を審議するために招集され、滞りなく可決されました。
こうやって、議場に議員一同集まり、本会議を見ていると何だか日常の風景すぎて、明日から選挙とは思えない雰囲気でした。
そうです。明日から選挙なんです。
本当にあっという間の4年間でした。
新人議員として初めて登庁し、改めて責任の重さを痛感したあの日からはや4年。
使い古された言葉かもしれませんが、「理想と葛藤」が渦巻く4年間でした。
これまで、秘書時代から通じて様々な地方議員を見てきました。もちろん尊敬できる、学ぶべき多くの議員が多くいましたが、中には「こういう議員にはなるまい」と反面教師的に考えさせられる議員もいました。
選挙のパフォーマンスのみに長けた議員、期数を重ねて大物然とし式典やイベントで偉そうにふるまう議員、副業でのお金儲けばかりに精を出す議員・・・
選挙の時は投票に行きましょう、と呼びかけたところで選ばれる議員がこれでは投票率は上がるわけがないとも考えてしまうこともありました。
昔から政治家志望だったこともあって、地方議員というものをどこか客観的に分析する自分がいました。
自分が議員だったらこうするのに、自分だったらそんなことしないのに、そんな目で見ていましたが、では、自分が議員になってみてどうだったか。
パフォーマンスに走っていなかったか、偉そうにしていなかったか、10年以上前に思った「あんな議員になるまい」の「あんな議員」になってしまっていないか。そんな自問自答しながら、議員としての本分を全うするために全力で活動してきましたが、正直に言えば、自分が描いた理想の議員の半分にも近づけていないという気がしてなりません。
市民の声を広く聞き、課題点を探り、解決策を模索する。議会という公の場を通じて行政に市民の声を届け、時には執行部と建設的な議論を交わし、政策立案に携わる。そして、そんな少し小難しい議会でのやりとりを分かりやすく市民に広報し、福岡市政への関心を高める。最後は、どんな環境にあってもどんな背景の人でも将来に不安のない明日への活力を感じられる福岡市を市民とともにつくる。
そんな理想を描いて迎えた一期目でしたが、果たして自分は市民の負託にこたえるためにどれだけ民意を掬い取れたのか。自分のやり方は正しかったのか、見当違いのことをしていなかったか、そんな迷いや葛藤を解決する術があるわけでもなく悶々とする日々もありました。
二期目への挑戦を明日に控え、ふと今4年間を振り返れば、やはりまだまだやり残したことがたくさんあります。
確かに、全力で活動してきたつもりですが、それと結果を残せたというのは別問題。政治の世界は結果が全てです。
何とか次も福岡市のために、福岡市民のために仕事をさせていただきたい。
高いポテンシャルを持つ福岡市ですが、これからは少子高齢化が一気に進みます。昭和40年代に一気に建設された公共施設や生活インフラも更新の時期を迎えます。
天神・博多は確かにビルが建て替わり、観光客もコロナ以前に戻りつつあり、活気が復活したように見えますが、この西区などはその恩恵を実感できる人はほんのわずかではないでしょうか。
暮らし、教育、子育て、介護、住みよい福岡市をつくるには、まずは生活環境の底上げが必要です。
「まずは、生活を守る」
この自分の政治信条に忠実に、明日からの戦いに臨みたいと思います!